亭主敬白

このブログは、30代のサラリーマンが趙海光さんという建築家と家をたてるまでの物語です。  この体験は「建築家からの贈りもの」という本にもなりました。 

これから建築家に設計を依頼して家をたててもらおうと、なんとなく思っている人へ。
土地を買って、設計士さんに設計を頼んで、細部を詰めて、実際に家が建つまで。 
どんな出来事があるかが、じぶん目線で読んでもらえると思います。

けれども、費用面の工夫や、具体的な手続きなどといった実務的なノウハウの役には立ちません。

ノウハウがないなら、ただの自己満足のドキュメンタリー?

いえいえ、建築家とのお付き合いで何がポイントになるか?  任せるべきところ、こだわるべきところをどう考えるか。  家って気持ちのいい箱ではなくて、家族の、特に子供の意識形成にとても大切な共鳴箱だよねっていうところが判ってもらえると思います。 
それから薪ストーブの導入から薪ストーブをめぐる生活の心地よさも...

こういったところは、時代を超えて、いつの家作りでも活かせる考え方だと思います。
何も知らずにいきなり映画を見始めるよりも、予告編を見ておいて、これから始まるドラマの押さえどころ、背景などを知っておいたほうがわくわく楽しめますよね。

これから始まるあなた自身の家作りドラマを楽しむ上での、良き予告編になると思います。

建築家からの贈りもの」 
この本は、「こんな家に住みたい」(エイ出版社)という季刊住宅雑誌に約2年に渡って連載した記事に、建築家の趙海光さんから見た今回の家作りのについての小エッセイを追加した本です。 建築雑誌の担当編集者さんに叱咤激励されながらまとめました。
おなじ出版社からは「湘南に家を建てる」という本もあります。
これも味のある本ですね。 おススメです。

建築家からの贈りもの」 263ページで1500円ってちょっと高いと思います。 実際まわりの人は図書館で借りて読んだという人が多いのです。
でもアマゾン通販なら500円以下。 買ってもらって、傷むのを気にせずに通勤やトイレの中で読んでくださるとうれしいです。

家づくりや薪ストーブ関係の本を選ぼうとすると、かなり大きな本屋さんに行かなければなりません。 わたしはいつもAmazon(アマゾン)で選びます。 ページをぱらぱらめくって覗いたり、中古を安く買えたりするので便利です。 

わたしのおすすめを集めたページへどうぞ

目次から

 

第1章 ひょんなことから家づくりを思いたつ

一般的なサラリーマンが自分の家を建てることを考えるのは、仕事も安定して脂がのってきて、こどもたちが小学校に上がる前に落ち着いて根が張れる家を持とうというパターンが多いのではないでしょうか。

 社宅住まいだった我が家は、うちの奥様の「犬が飼いたい!」という一言がきっかけでした。  夫婦二人とも自己資金の意味も知らないまま、とあるモデルハウスを訪ねるところから一大イベントがはじまります。
 自己資金が必要なことを知り、はじめは中古物件を探しました。 ”菜”というコミックに出てくるような古い日本家屋です。 うちの奥様は落ち着いたその家が気に入りました。  でも、そんなに単純にはいきませんでした。 中古物件の建て替え時に規制される建築基準法などを知り、家を建てるのは簡単ではないと知ります。 

第2章 この土地と出会って

sakura  土地というものは”世の中に同じものはない”。 不動産屋さんのオッチャンの名言。 これと言った物件に当たるには、犬も歩けば棒に当たるというまめな取り組みと、縁なんでしょうね。 
うちの奥様の直感。
「わぁ、この辺りがいい!」

「ここがいいって、土地が売りに出ているかも判らないよ。」
でも、そこで自分でもびっくりしてしまう土地にめぐり合ったのです。 縁というか、土地が自分を呼んだと思いたくなるような出会いでした。 でも少々予算オーバー。

 ところが大変。 この土地を買いたいと言っている人がほかにもいる。この土地を買うか? 一週間と期限を切られて土地価格の交渉。 どうやって契約にこぎつけるか!

 また、この時期に建築家 趙海光さんに出会います。
「住宅は基本的にそこに住む人の個性を反映しているべきもの」という趙さんのアドバイスがこの土地を買って、自分の家を建てる決心につながりました。
建築家はこの土地になにを見いだしたのでしょうか・・・

第3章 周辺の樹々を呼吸する家

 「あなた、妙に舞い上がっていたわよ。」 
冷静なうちの奥様にこづかれ、おでこに汗の粒を浮かべながら土地の契約も完了。 
いよいよ建築家 趙海光さんに家の設計を頼むことになります。 建築家の言う通りの家しか建てられないのかな? すごく高い設計料をとられるのかな? 夫婦二人でいろいろな不安を抱きながら趙さんの設計事務所を訪ねました。
そこは大学のサークルの部室のような場所。図面台と図面と模型や雑誌がぎっしり詰まっています。
子供の頃の田舎生活、将来の夢、家と関係ないことをあれこれ話します。 ここからが設計のスタート。 

こんな家が...という、私たち夫婦の漠然とした思いをいろいろ聞いてくださった後、
趙さんがこういいました。

「この家は周辺の樹々を呼吸するような、小さな森みたいな家になるでしょう。」

趙さんはこのあと具体的な間取りプランに取りかかります・・・


  コラム 建築家との出会い

 我が家の場合、建築家 趙海光さんとの出会いは親戚の友達の・・・というつながりでした。 一般的には住宅雑誌や建築専門誌といったところから自分に合いそうな建築家(設計士)を見つけていくことになると思います。

 建築家の建てた家を見て、「なんとなく自分に合いそうだな」という人を探してください。 雑誌に載っているそれぞれの家は、限られた立地条件、限られた予算で建てられているので、それがすべてとは限りません。 細かいところよりも、建築家のセンスが自分のセンスに合いそうかどうかというところがポイントになると思います。 たとえば都会的なセンスの家、ロハスな雰囲気の家、・・・

 また、ぜひ住宅雑誌だけではなく、建築専門誌も見て 建築専門誌には載るけれど、住宅雑誌にはなかなか載らないという建築家も多いのです。 だからといって設計料が高いとは限りません。 小井田康和さんのようなほれぼれするほど端正な設計をする人もいます。 

 小井田さんの設計した家に何度かお邪魔する機会がありました。 我が家ができた後にもお邪魔したことがあり、どこが違うかと思いながら見直しました。 天井とか窓など大きな構成のデザインの違いもあると思いますが、窓枠の太さや厚さといった所も微妙に違いがあってそういった、細かいところまでの線の美しさが何とも言い表せない美しさになっていると思います。 小井田さんのHPのコラムに”空間とバランス”というタイトルで小井田さんの考え方が書かれています。
小井田さんのHP 小井田康和設計室

建築家の特徴を良く知ることが希望の家を建てるポイントになります。 
この本では小井田さんの設計した家の訪問時の印象や設計費用・建築家のスタイルなどについても感じたことを書いています。 

参考図書

心地いい「木の家」傑作選―Woody house design in today’s Japan

上記の書籍は”200万で家をつくろうと思った。”というブログの中で、小井田さんの記事が掲載されている書籍として取り上げられています。 この書籍のなかの特集記事として”経年変化における木の利点(築50年、25年、15年の家を掲載)中でも築25年の小井田康和氏の「いちにの山荘」1980年は、必読である。”とコメントされています。

第4章 建築家に伝えたこと

daidokoro   いよいよ設計段階。

気をつけたことは、最初は資金とか敷地の制限を考えずに私たちの希望をできる限りリストアップすることでした。 そうすることで建築家にこちらの好みや重きを置いている点を判ってもらうことができます。
 その次の段階で建築家のプランをもとに、実現したいことに優先順位をつけていきました。 この段階がいちばん楽しい時期です。 私は趙さんの事務所とファックスで何度もやり取りをしました。 送受信した紙は数センチになりました。

 建築家に設計をお願いすると、どのような流れで自分のイメージが具体的な設計図の上に反映されていくかが判っていただけると思います。 具体的なポイントや優先順位をつけていった過程は本を見てください。 私や趙さんが考えている内容や、間取りプランの変化を見てもらえます。

 うちの奥様の夢の断片と、旦那の木曽檜へのこだわりと、土地の具体的イメージが趙さんの頭の中で醗酵していた頃です。 

第5章 外観だって大切なポイント

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 間取りが固まってきました。
つぎに気になるのが外観。
でも、外観はなかなか決まらなかったのです。
建築家の作品としての顔、住む人の過ごしやすさ、いかにきれいな風景を窓枠に切り取るか、隣からの視線をうまく遮るには…建築家の腕の見せ所です。
趙さんはどうやって気持ちのいい家をデザインしていったか。

peis3  また、この家にはうちの奥様の「ぜったい!」の希望で薪ストーブをつけました。 ヨツールのパイス3(peis3)という小さなストーブです。 ちいさくても高価なものです。
どこに売っているの?どんな設備がいるの?薪はどこから手に入れればいいの?どうやって使うの?
イメージだけで欲しいと思いましたが、夫婦でいろいろ探しまわって決めていくうちにずいぶん勉強しました。 いまは一人前の薪ストーブ焚きです。
冬の夜、ちろちろ燃える炎をみながら一杯やるのは身も心も暖まります。 

第6章 大工さんが見つからない!

daiku   すべてが順調にはいきません。
大工さんが見つからない。 ど〜するの?
建築家の趙さんは東京に事務所を構えています。 趙さんの知り合いの工務店が現地まで通って工事するには遠すぎる。 地元の大工さんがいいだろうということで、探し始めましたが…

 一時は家を建てる話も座礁してしまうかと思いましたが、あれこれ苦労したかいがあり、いい大工さんに巡り会いました。
このときも縁は不思議なものとおもいました。
自分も家づくりに参加する楽しみと苦労。 なにが起きたかぜひ本で読んでみてください。 

第7章 ついに着工を迎える

 大工さんも決まっていよいよ着工。
地鎮祭って? 私は神主さんも自分で探してきました。結局大工さんがいつも頼んでいる人と同じだったのですが…
dodai  コンクリートのベタ基礎が夕立で水が溜まってプールになってしまったり(左図)、建築家の趙さんにくっついて岐阜の製材所へ見学にいき、製材所の人から思わぬ提案をいただきびっくり。  けれどこれで我が家の柱材がとても愛着のあるものになりました。 

第8章 佳境の家づくりに参加する

tatemae1  建前も無事終了。  無事でもなかったか・・・

 大工さんとのおつき合い? それだけじゃない。 家をつくるにはたくさんの職人さんが現れる。 うちの奥様は現場監督さんを驚かせるし・・・でも、結局は施主の思い入れが職人さんたちにきちんと伝わる。

 大工さんの腕前にびっくりしたと思えば、設計事務所から大工さんへの指示が曖昧で居間の床板にねじ釘が露出してしまったり、いろいろな出来事があります。
 完成品を買うとなるとすべてクレーム対象になるのですが、いっしょに参加して、いっしょに考えていると、こうした問題もどう解決するかいっしょに悩むのです。
さて、どう解決したか? 大工さんの鑿(ノミ)を使わせてもらう機会ができました。なかなか楽しい出来事でした。 

終章 本当にここに住んでいいの?

 工事も終盤になると大工さん仕事はなくなり、屋根屋さん電気屋さん建具屋さんといった職人さんたちが登場します。
isu  引っ越しの準備、宮脇檀さんの「男の生活の愉しみ」という本のなかに椅子のことがいろいろ書かれています。 椅子に込めた人生の愉しみのようなものが書かれていて、私もこの家に合った椅子が欲しくなってYチェアという椅子も買いました。

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 ジャングルジムのような骨組みだけだった家が、やがて床ができて、壁ができて、台所や お風呂も姿を現す。 いろいろな職人さんたちのお世話になって、やっと自分の家が、半年前は図面でしかなかった家が、ほんとうに自分の家が出来上がってきます。 うれしいというよりも、恐れ多い気持ちになります。 

風水

 気になるのですよ・・・
うちの奥様は全然気にしないのですが、わたしとしては。
風水の本を買ってきて、趙さんの提案する間取り図をチェックすると、鬼門に玄関、裏鬼門に風呂。 まずいじゃん、これって・・・
 でも、清家清さん(有名な建築家です)の「家相の科学」という本を読んで迷いが晴れました。 この本は暮らしやすい家をつくるためにもとても参考になることがいろいろ書かれています。 風水に悩みながらぜひ一読を。 

それから...

建築家からの贈りもの

住みはじめてからのあれこれを記していきます。

ひなたぼっこ

hinata 秋になるとお日様が部屋の中までさしてきます。
我が家のひさしは比較的深いほうです。
夏は部屋に陽が入らず涼しくて、秋冬は中まで陽が入ってきます。

ヒノキの床がぽかぽかと暖かくなり、犬と一緒に昼寝をしたりしています。 季節による日照角を計算に入れているのだと思います。  建築家の設計というのはいろいろ考えてくれているのだなあと思いました。


薪ストーブのある生活

peis 11月をすぎるとそろそろ寒くなり、薪ストーブに火を入れます。
木が燃える香りを吸い込むと、またここちよいシーズンがきたなぁと思います。 冬がちかづくとスキーにいきたくなったり、
寒い冬に鍋をつつくと幸せになるあの気持ちと同じです。

薪ストーブの良さは本を読んでいただきたいと思いますが、山奥の山荘でもないのに一般の家に薪ストーブって使えるの?という私自身がいだいていた疑問と実際についてまとめてみます。

*薪ストーブと暖炉どちらがいい?
薪ストーブのほうがいいと思います。 多少の方式の違いはありますが薪ストーブというのは、ストーブの”箱”のなかで空気量を調整しながら効率よく火を焚いて、箱が熱くなって周りを暖めます。 見聞きした限りでは暖炉は焚き火をしている状態と同じらしいです。 顔面は熱くて背中はスースーという感じのようです。
薪ストーブで扉を開けて炊いたときがおなじような状態になると想像しますと、薪からの熱線が直接あたってとても熱いです。 燃えさかる焚き火の前にいるのとおなじです。 空気もいき良いよく吸い込まれて煙突に抜けていきます。 ということは、その量だけ部屋の外から冷たい空気が吸い込まれていることになります。 逆に、薪の燃えるいい香りや木のはぜる音などが直接伝わってなかなかいい雰囲気になるだろうとおもいます。

薪ストーブは薪をボウボウ燃やすのではありません。 できるだけ空気をしぼって熾きの状態で薪を焚きます。 それによって”箱”全体が熱くなって周りに熱線を出します。 ストーブ自体の熱対流のほかに床や壁や天井が遠赤外線?で暖められます。 その包まれたような暖かさが、ファンヒーターやエアコンとの大きな違いです。
扉を閉めていれば煙はすべて煙突から出ていくので、部屋の中では木の燃える匂いはしません。

りっぱな石組みの暖炉で家そのものを暖められるようなものを除けば、薪ストーブの方が効率的だと思います。  以上は私の経験です。薪ストーブは使っていますが、暖炉を使った経験はありませんので、暖炉の実際の良し悪しについてはお店に尋ねたり、別のブログで調べたりしてください。

*危なくない?
適切に使えば心配することはありません。 薪ストーブは炎そのものは箱の中に閉じ込められていますから裸火の心配はありません。 けれども箱そのものは200度とか300度になります。やけどには注意。 ちいさな子供がいるときは柵などの配慮が必要。 犬については心配無用でした。 

火の調整は気を配る必要があります。 薪ストーブは箱の温度をある程度あげた状態で、薪を熾き火のような状態で炊くのが効率的です。 ちょこまかつつかず、ほったらかさず炊くのが楽しみなところです。

また、火は石油トーブのようにすぐ消える訳ではありません。寝る前や外出の予定を見越して薪をくべます。 朝起きてから火をつけて、身支度してほどなく出かけようというようなときには、薪ストーブは使えないってことです。 朝まで火が残るように調整すればいいのですが、ある程度大きなストーブじゃないと夜中に継ぎ足しが必要だと思います。 朝は即暖・確実消火の暖房機を使用。

*薪はどこから手に入れる?
薪の入手が一番の悩みです。 我が家は幸い近所に箱根細工の製材所があって、そこから毎年くず材を分けてもらっています。 くず材といっても薪ストーブには広葉樹がいいそうです。針葉樹は燃えがはやくて煤がつきやすいとか。 普通の製材所は建築資材としての杉や檜といった針葉樹が多いと思います。 毎日つかうなら近所の製材所を探すか、田舎の薪屋さんから一括大量購入するのが妥当なところではないでしょうか。
暖房費としては安いか高いか? 入手方法と使用量によっておおきく違うので一概に言えません。 我が家の場合、雪が降るのは年に数回。パイス3(peis3)で一晩にスーパーのかごにして4カゴくらいの量をつかいます。 けっこう使います。 ホームセンターに売っている薪の束を数束買ってきても一晩持ちません。

薪置き場:
また、一冬分となると置き場(薪小屋)も確保しなければなりません。 我が家の場合だと一坪くらいの面積で薪置き場を作っています。 作り方は薪ストーブを持っていらっしゃるお宅のまき置き場を参考にしました。  木組みで作るとカッコいいですが、薪の重量に耐えるものを作るのは少々大変、足場パイプを使って組むのが質実剛健のようです。

薪小屋の作り方についてはこのブログの”薪小屋の作り方のポイント”を参考にしてみてください。

「薪ストーブの本」(右側の本のリスト参照)には簡単な保管の仕方や薪小屋の例が出ています。

下記のホームページに単管パイプ(建築現場の足場材:ホームセンターで手に入ります)で作る薪小屋の解説があります。参考にしてみてください。

単管パイプで作る「薪置き小屋」

また、下記は、バーモントキャスティングス・アンコールを愛用している方のホームページです。 薪の入手、乾燥、薪割り、ストーブの調整方法、メンテナンス、などなど。 特にバーモントキャスティングを愛用、購入検討しているひとはぜひ一度ご覧ください。

薪ストーブは燃えているか

灰の始末:
灰も出ます。 普段はアルミのバケツに溜めておきますが、まとまったらどこかに捨てるしかありません。 我が家は土手にまいちゃっていますが、ふつうなら家庭菜園用にちょっと使って、あとはごみにだす? 灰ってなにごみだろう?

*煙は近所迷惑?
よほど煙突の横に隣のお宅の窓があるといった状況でもない限り問題ないと思います。
炊きはじめのときにしばらく煙がでます。 そのあとストーブの温度が上がって安定すれば煙はでません。 排気は出ているけれど、煙は見えませんということです。 煙モクモクの状態というのはへたくそな炊き方なんです。 適切に管理していれば火の粉や煤が飛ぶということもありません。 
それから風下では火を焚く臭いが少々します。 これを臭いというかいい香りと思うかは人それぞれでしょうね。
最後に気をつける点としては、やはり住宅街だと煙の出る煙突と裸火をあつかう薪ストーブが危険だと受け取られる恐れがありますね。 

参考書籍

「薪ストーブがわかる本」
設計図はありませんが、薪のストック量の計算例、薪小屋のお手本写真をそえて薪小屋のポイントを解説しています。 ストーブの火の付け方から消火まで写真付きで解説されています。 購入前の検討から使い込みまで役に立つと思います。

「田園生活の教科書―辛口のカントリーライフ入門書」
薪 割りのやりかた、斧やチェーンソーの使い方、道具の手入れのしかた、自然に囲まれた田園生活を実現するために必要な知識が、きれいな写真を豊富に使って判 りやすくまとめられています。 特に道具の研ぎかたに一章を使ってきちんと説明している点は珍しいです。 自分で薪割りをしようと思っている人にはいい参考書です。

薪小屋の作り方のポイント

わたしの経験から薪小屋と蒔き置場の作り方のポイントをまとめてみます。
日曜大工で見よう見まね。 具体的な設計図などはありませんが参考にしてみてください。
末尾に参考になる書籍をまとめてあります。

薪ストーブ導入の考慮点については、このブログの薪ストーブのある生活 コラムをご参考に。

薪小屋設計のポイント

・大きさ(1)
 幅や高さなどは設置場所によりけりですね。 
 奥行きは90cmがひとつの目処だと思います。 薪の長さはたいてい40cm程度です。
 これを前後二列に置くと80cm。 前後の隙間を取って区切りのいいところで90cmです。
 一列だと奥行き50cm程度になりますが、小屋全体でみると奥行きが薄くなって安定が悪くなるような気がします。 その場合は建物に添わせるとか柱を基礎にがっしり固定するといった強化が必要でしょうね。 建物に添わせるときには建物とのあいだに少し隙間をとって空気が通るようにしたほうがいいと思います。

 また、三列だと一番奥の薪が扱いにくくなると思います。

・大きさ(2)
 どれだけの大きさが必要か?
 これはその人その人によって違うでしょうね。
 一日に使う量 × 1シーズンの日数 × 数年分 の体積でしょうか。

 乾燥した薪だけを確実に入手出来れば(数年分)は必要ありません。 
 切ったばかりの薪だと水分を含んでいるので、それはその年には使わないほうがいいでしょう。 そうすると1年置いた薪を使いたいので数年分のストックができる容量が欲しいです。

・区画
 大きな薪小屋を作るときには、いくつかの区画に区切ることをお勧めします。
 何年分かまとめて保存するようなときに、先に作った薪(古い薪)を先につかうためです。

 薪を積むときには下から上に積んでいきますから、どうしても新しいのがうえになります。 一区画しかないと下の薪(古い)が取り出せなくなってしまいます。

・けっこう頑丈に
 当たり前ですが、薪もまとまるととても重くなります。
 土台をしっかりしてください。

・建材は?
 木の薪小屋がきれいだと思うのですけれど、木組みで作ったのでけっこう大変でした。
 ツーバイフォー材と金具をつかえばもうすこし簡単でしょう。
 足場パイプ材でつくるのも簡単だと思います。
 足場パイプ材は下記HPをご参考に。
 単管パイプで作る「薪置き小屋」

P1010518_2 10年ほど前に木組みでつくった薪小屋です。
屋根をおおきく作りすぎて頭でっかちになってしまいました。

きいろい箱はみかん箱です。
薪をまとめて入れられるので便利です。

Webyou_2 木っ端をためておく薪置場です。
空気がとおるようにすのこ状の箱にして、下と石垣とのあいだに隙間を作っています。
前面の板は2段に取り外せるようにしておいて、木っ端が減って来たら取り外します。

Green_rack_2

2012/08/18追記
しおはら住宅デザイン設計という会社で左の写真のような薪小屋キット(グリーンラック)を販売していることを知りました。

私自身は購入していないので実物を見てないですが、簡単にしっかりした薪小屋がつくれそうです。 設計と材料準備が省けるのが魅力的です。 
下記がホームページへのリンクです。 ホームページ内に薪の管理方法のノウハウ(グリーンラック解説書)もありました。
参考に見てみてください。

しおはら住宅デザイン設計 グリーンラック

2011/10/23追記
外観にこだわらず、日曜大工を出来るだけせずに、薪運びも簡単な薪小屋の提案記事を追加しました。 薪小屋の作り方 - ひとつの提案 -


参考書籍など

薪ストーブライフ 18(JUL.2013) 特集:建築家が設計した「薪棚」


「エクステリアDIY入門」

”2×4材で薪小屋を作る”という項目があります。
この本には2×4材を使った薪小屋の作り方が載っています。
出来上がりが間口幅180cm高さ195cm奥行き60cmの大きさです。

小屋作りでは柱と棚との接合の仕方が難しいところですが、この本の中ではシェルフリンクスという器具(500円くらい)を使っています。  この器具のことは知りませんでしたが、いい方法だと思いました。
柱や棚材の寸法も出ていて、組み立て手順も写真入りで丁寧にまとめられています。

この本では、エクステリアをDIYするための基本的な知識から、ウッドデッキの作り方や、レンガを使った炉台の作り方なども載っています。  エクステリアのDIYを考えている人にはお勧めの一冊だと思います。




「薪ストーブがわかる本」

設計図はありませんが、薪のストック量の計算例、薪小屋のお手本写真をそえて薪小屋のポイントを解説しています。 ストーブの火の付け方から消火まで写真付きで解説されています。 購入前の検討から使い込みまで役に立つと思います。

「田園生活の教科書―辛口のカントリーライフ入門書」
薪 割りのやりかた、斧やチェーンソーの使い方、道具の手入れのしかた、自然に囲まれた田園生活を実現するために必要な知識が、きれいな写真を豊富に使って判 りやすくまとめられています。 特に道具の研ぎかたに一章を使ってきちんと説明している点は珍しいです。 自分で薪割りをしようと思っている人にはいい参考書です。


「日曜大工で作る!ガーデン収納&物置」「我が家に手作りガーデンハウス」
薪小屋としての上記ポイントを押さえれば、つくりかたは普通の物置小屋とおなじです。
こんな本も参考になると思います。

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コンピューターで描きだせない設計図

 我が家を設計してくれた趙さん(趙海光氏)のホームページの先週のコラムに、雪のちらつく奈良東大寺南大門が取り上げられていました。南大門のような建築というのは、ヒトの生活にベタベタまとわりついてこないで、人間とは別の秩序で成り立っているところが凄い、というようなことが書いてある。
 奈良や京都のお寺や塔の端整というか凛としたところってなにかすごいなと思っていたので、そういうことなのかと感じ入った。

 我が家を建ててくれた工務店と趙さんと我が家夫婦で、木曽の製材所を見学にいったことがあります。 そのついでにみんなで馬籠宿の本陣屋敷を見学しました。 そのとき若き青年現場監督くんが、眼を輝かせてその屋敷の構造(柱の取り合いと言っていた)をつぶさに見ていました。 こういった古い建物を研究していると言っていた。(古建築というのだそうです。 ふる建築ではなくて、こ建築です。)

 こうした建築は各所に微妙な設計が施されているそうです。 たとえば柱が完全な円柱ではなくて中程がほんのり太くなっていたり(エンタシスという)、天井をまったく水平にすると中央が垂れているように感じるのでほんの少し吊り上げてあるとか、屋根の微妙な反り具合をつけて、えも言われぬ美しさをだすといった工夫がいろいろあるのだそうです。 上記のエンタシスも並んでいる柱が立ち位置でそれぞれ違う曲線を持っているのもあるそうです。 
 ここにはコンピューターでは描きだせない、図面では表すことのできない曲線が古い建築を端整にみせているのだと思います。 職人技のものすごいところです。

 趙さんの仰っているポイントとはずれているのかもしれませんけれど、むかしの大工さんは、住みやすいとか機能的などと言われるのとは全く違った次元で、建物に美しさをつくりこんでいたのですね。 下に紹介する本を読んでいただけるとよく判ると思います。 こうしたことを知りつつ自分の家を建てると、面白さも格別です。
  「木に学べ」西岡常一
   法隆寺・薬師寺の美しさを宮大工の視点で書いてくれて
   います。建築の美しさが判ります。 木の家がすきな人は
   ぜひおすすめです。
          わたしは、この本を読んだ後、奈良に実際に見に行って
   しまいました。

  「木のいのち木のこころ(天)」 西岡常一
   上記宮大工の西岡常一さんの本、こちらは職人の誇り、
   技の継承などが書かれています。 現代のプロジェクト
   管理と重ねあわせて読んでも、貴重なポイントが各所に
   でてきます。

  「職人が語る「木の技」」 安藤邦廣
   宮大工、鍛冶、左官、建具、瓦、さまざまな職人さんの
   技とこころについて、職人さんのインタビューを軸に
   書かれています。
   家を構成するいろいろなものの”本質のところ”を知る
   のに役立ちます。

  「古建築の技 ねほり、はほり」 関美穂子
   この本も古建築に携わる職人さんたちの技を、ねほり、
   はほり、引き出してくれています。 職人さんはここまで
   やるのか!と感心することしきりです。

  「民家のこころ」 道塚元嘉
   民家の構造について、土間、小屋裏、囲炉裏、軒、縁側
   など、それぞれの細部の成り立ちや構造を紹介しています。
   民家を立てたい人におすすめ。

  「木のある生活」秋岡芳夫
   有名な工業デザイナーです。 建物ではありませんが、
   木のある生活の良さをいろいろな道具をとおして教えて
   くれます。
   木のお椀の完璧な手頃さのデザイン(外側と内側のカーブ
   の違いの秘密)、桶と樽の精妙なメカニズムの違い、
   女の弁当箱(食べるしぐさの美)、おいしい箸(見立ての
   サイエンス)など、かくも美しくて心地よい道具がむかし
   からあったのかとジンときます。

 

陰翳礼讃

Hinatabokko 秋口になると、だんだんと陽の光が居間の奥のほうに伸びてきます。
夏のあいだはびっしりと茂っていたコナラの葉っぱもだんだんと落ち始めていて、日向ぼっこしている犬の背中に木漏れ日が揺れています。

陰翳礼讃を改めて読み直しました。
以前は陰翳という言葉がさす様子を"薄暗い"というように感じていたのですが、
読み直すと、すべてを明るく照らし出さないという意味での薄暗さというのもあるのですが、むしろ暗がりの明暗のトーンの変化を重要視しているように感じました。
"隈"ということばで表されているのがそうではないかと。

けれどもこの"隈"というのがとても微妙な雰囲気を指していると感じます。

陰翳礼讃の中に、厠はきちんと清められて薄暗いほうがいい。 最近のトイレは明るすぎるというようなことが書かれています。
私が中学生の頃住んでいた営林署の社宅を思い出します。
古い木造平屋のその社宅のトイレは、黒光りした柱と板に囲まれていて、確かに薄暗く、木戸をあけて入ります。 明かりは奥の大便器の部屋と手前の小便器の部屋を仕切る壁の中で両方を照らす裸電球がひとつ。 中が薄暗いので足元の細い吐き出し窓からは汲み取り口の周りの砂利に反射する光がまぶしく感じたことを覚えています。

谷崎潤一郎氏が書かれているように、この家のトイレ、というより厠は落ち着きました。
現在のトイレとは違った、どこかしっとりとした落ち着きを感じました。

トイレの陰翳を考えたとき。それならば現代のトイレも薄暗くすれば良いのでしょうか?
例えば団地のトイレなどでは、もともと窓がつけられないケースもあります。 電気を消せば真っ暗。 ほの明るい照明にしておけばいいのかというと、それとは違うと思います。

谷崎潤一郎氏は昔の木できた金隠しと比べて真っ白い瀬戸物の便器が厠に合わないと書かれています。
子供の頃の社宅の厠は白い瀬戸物便器でしたが陰翳は感じました。 現代と何が違うかというと、明るい色の床や壁紙、天井からの蛍光灯などでしょうか。  社宅の厠は床板、壁板、天井板とも黒系統であって、斜めからの裸電球や吐き出し窓の光によって、"隈"ができていました。 
もうひとついま思い返して私が感じるのは、水の気配。   肥壷、手水鉢、手洗いの古びた蛇口から垂れる水滴、吐き出し窓の下の苔の香り。  現代のトイレより水の気配がありました。

現代のトイレは白さと明るさで清潔感を出しているといえるでしょう。匂いもなく、清潔感あふれる中でゆっくりと用をたす落ち着きもいいものです。  思い返すと、匂いに鼻を曲げながら、けれどそれもしばらくのこと、低くしゃがみこんで薄暗がりの中で用をたす瞑想のような時間も、今となっては得がたいものです。
現代のトイレでも暗い内装と照明の配慮、水気(みずけ)、ついでに言うと、厠の匂いをしつらえば、昔の厠の落ち着きが出るかもしれません。
・・・自分の家では試す勇気がありませんが。

自由が丘の雑貨

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ひさしぶりに自由が丘に行きました。
家を建てようとしている頃には、雑貨を探して良く行ったものです。
Twiceや私の部屋、デポ39など。 うちの奥様に引っ張られてあちこち行きました。
カントリー風の雑貨やデポ39のアンティーク雑貨などを買いました。
でも、今見直すとカントリー風雑貨とアンティークは互いになじみません。
見た目は同じようでも、そこにしみ込んでいる時間の濃さがちがうのです。
おなじように、新しい家に置いたアンティーク雑貨はすこし落ち着かないようでした。
やはり、しみ込んでいる時間の濃さがちがったのです。

このごろやっと、アンティークものがなじんできたような気がします。
時間がしみ込んだ物の落ちつきは心を静かにしてくれます。
家の床や壁も落ちつきを増してきました。 いいきもちです。

でも、明るくかわいい雑貨もなかなか楽しそう。

9月の朝

Rimg0152 9月 台風一過の週末の朝。
朝夕はずいぶんと涼しくなったが、日中はまだまだ暑い。
初秋というにはちょっと早いこの頃。


いつもより遅く起きると、すでに陽が射していた。
カーテンを落としているので、隙間から挿す陽の光は
尖っているけれど、部屋の中は薄暗くやわらかい。

網戸越しに涼しくて、さらっとした風がカーテンをゆらす。

しばらくこの薄暗さのまま、
コーヒーを入れる準備をして、
きょうは遅いゾとせかしてくる犬の水を取り替えて、
あさの餌をあげる。

朝食の後、
カーテンを上げると犬はベランダにひなたぼっこにでた。
わたしは、読みかけの本とクッションを持ってきて、
さらっとした床に寝転び、風を感じながらページをめくる。

無垢の床

Rimg0013 "限りなく畳に近い床板”
設計事務所の趙さんのところの学生さんが我が家に遊びにきた折、我が家の床をこう表現した。 3cm厚の檜の台形集成材の板は表面からはその厚みは判らないけれど、石庭の石のようにがっしりとした存在感をもつ。

そして、人よりもちょっと冷たい体温を持つ。

ワックスがけしていない木の床はさらっとしていて、感触がやわらかい。
畳も大好きだけれど、この床の気持ちよさも一度知ると、捨てがたい。

桜 借景として

Rimg0016_2 我が家のお隣に大きな桜の木があります。
毎年この時期きれいに咲き誇ります。
我が家のベランダのすぐ横で、大きな大きな花束のように花咲きます。
お隣の桜を勝手に借景にして、ベランダでお花見ができます。

家を建てたときには、お隣の桜といった距離感でした。 歳を経るにつれて、こちらに枝を伸ばしてきて、昨年は花咲く枝を手に取れるほど伸びてきました。

困るような、うれしいような。  花見にはこのうえなく、ありがたく美しい花姿です。

お隣さんには、とくにどうしてくれとも伝えていなかったのですが、冬の間に我が家に伸びた枝を剪定してしまったようです。 花のみごとなことは例年といっしょですが、今年は手に取るさくら枝が無くなってしまいました。

桜は切るとそこから傷みやすいと聞きます。 これからも見事な花を咲かせていってください。

ベランダを設計するときに、この桜も計算に入っていたのかな?

部屋の明かりを暗くして

P7020013週末、食事を済ませて風呂にもゆっくり入って。
さて、今夜は少々夜更かしをしてもかまわない。

部屋の明かりを落として、CDを選んでボリュームをすこしあげてゆっくりとくつろぐ。

この夜選んだのはビルエバンスのWaltz for Debbyです。
ピアノとウッドベースが静かに語りあっているように始まるこの曲が大好きです。

一週間の仕事の張りがゆっくりとほどけていきます。
曲と曲のあいだごとに、あたりの静けさに気持ちがとけ込んでいきます。
ゆっくりと夜が更けていきます。 

明日の天気予報は晴れ。

明るい日差しと、うるさいほどの小鳥の鳴き声に起こされることでしょう。

やっぱり我が家がきもちいい

先週仕事でオクラホマに行ってきました。 きれいで快適なホテルでしたけれど、やっぱり我が家がきもちいい。  機能として快適な住まいと、生き物として安心できる棲みかとはちょっと別ですね。

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オクラホマは地平線の街。 ホテルの窓からは地平線を染めてあがってくる太陽がきれいでした。 スイーツ形式のきれいで快適なホテルでした。

未明に時差ぼけでうとうとしていると、風の音が。
風が出てきたんだと思ったのですけれど、それはエアコンの自動調整が働いた音でした。

ああ、このホテルでは風の音も雨の音も聞こえるわけはないです。

そういえば我が家はいろいろな気配が感じられます。
木漏れ日。 風で揺らぐ樹木の音。 雨音。 小鳥たちのさえずり。

今の時期
小春日和の午後には、風も止み、
小鳥のさえずりも遠くなります。

なんの音もしない。 ただただ暖かい日差しだけが
居間の床を満たしている時間が流れます。

わんこが自分の臭いが染みついた犬小屋が恋しいように、やっぱり我が家がいちばん気持ちよくて、恋しいです。

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薪ストーブの火入れ

Pb080005今シーズンの薪ストーブの火入れをしました。

どんより曇って冷たく重い空気に覆われたこの日。
さて、きょう今シーズンの火入れをするか!と、さっそく薪を持ってきて火入れをしました。

この薪ストーブもすでに10年のつきあい。
いつもの手順で火を入れると、乾いた薪はきもちよく燃えはじめます。
9ヶ月ぶりくらいに火を宿したパイス3(peis3)は、うれしそうに火を揺らめかしながら、部屋中にあたたかな熱線を放ちます。
やかんもかんからかんからと楽しそうに沸いています。

薪のいい香りに、ホコリが焼けたにおいがちょっと混ざるのは、シーズン最初のご愛嬌。
この薪ストーブと一緒に育ったラサアプソ犬のパイスもさっそく、ストーブの近くにきて腰を温めています。

冬の楽しみ。 薪ストーブ。

宮崎駿さんのアトリエに据えられている薪ストーブもpeis3のようです。
バッチリ確認出来た訳ではないのですけれど、どう見ても我が家のストーブとおなじものです。

そば粉100%そば打ちのコツ

Pc280002 家づくりとは関係ないですけれど、趣味のそば打ちの話しです。
この家に暮らしはじめてからそば打ちをはじめました。
はじめの頃はマカロニのような太さと長さのそば。 スプーンでたべていました。
今は写真のようなできばえです。 ちょっと幅が広くなってしまっていますが、そば粉100%で打っています。
すするとほんのり香りと甘みが喉から鼻に抜けていきます。

満足のいく出来映えが安定してできるには、まだまだですけれど、ここまでたどりつくまでのコツをまとめました。 具体的な手順はいろいろなホームページに出ているのでそちらに譲り、自分自身で上達のポイントになったと思うコツです。

1)道具はやっぱり
道具はやっぱりそれ用のものがいいです。
文化包丁、キッチンのテーブル、ステンレスボールにパンつくりののし棒。
そんな道具でもできないことはないですが、やはり専用の道具の方が楽にいい出来映えになります。 たとえばのし棒。 専用のものはそば打ちに必要な長さがあって、均一に伸ばせます。 包丁も蕎麦の長さと幅をきちんと切るには、やっぱり蕎麦包丁が便利です。
試しにやるぶんには家庭の道具でいいですけれど、上達しようとしたら道具をそろえましょう。 わたしの場合、大きなのし板、のし棒、そば切り包丁が上達のコツでした。

2)霧吹き!
難しいのが水まわし。 きちっと計量して均一に捏ねる。 ちいさなそぼろ状の状態になるころを過ぎると、そばがしっとりしはじめて自分達でまとまりはじめます。 このちいさなそぼろ状にするのが難しいのですが、どこかで霧吹きを使うといいと知り、試してみたら効果抜群でした。
霧吹きをつかいはじめてから、100%でもきちんとまとまるようになりました。
邪道じゃと言えばそれまでですけれど、使わない手はありません。
ただし、水の加減はきっちりやらないとダメなことには変わりありません。

水加減は何十パーセントという目安はありますけれど、粉や湿度で多少変わりますので、何回もやっているうちに粉がささやくのが聞こえるようになるまで練習練習です。

3)量は多い方が楽
最低でも500gくらいで作った方がうまくいきます。 はじめの頃は200g
程度でやっていましたけれど、なかなか水加減がうまくいきませんでした。
たとえば、200gに対して1%の水を加減するには2g(2cc)の水を調整することになりますが、500gなら5g(5cc)、1kgなら10g(10cc)の精度で調整すればいいことになります。 悪く言えば適当に、良く言えば微妙に調整出来るようになるわけです。
けれども、量が多くなると捏ね鉢も、のし板も、のし棒もそれに応じて大きなものが必要になります。

4)粉は製粉所から
粉は直接製粉所から買ってきた方がいいと思います。 はじめのころはスーパーで売っているそば粉をつかっていました。 それほど数量がでるわけではないので、どうしても日にちがたってしまっています。 製粉所に行って買うと、それほど高いものでなくても香りがいいように感じます。 ちかくに製粉所がなければインターネットでも売っているようです。

5)おまけ
上達するにつれていろいろな変化がでました。 そばそのものの出来映えはもちろんですが、無駄になるそば(のした端っこ)が少なくなりました。 そば打ちの時間も短縮されて、片付けも簡単になりました。
はじめのころは、あちこち粉だらけにして、大騒ぎで、できたのがマカロニ形そば。 うちの奥さんにも睨まれていましたけれど、いまはてきぱき作って、おいしいそばが出てくるので、奥さんもニコニコです。

6)後日談
調子に乗って大晦日にも打ちました。 結果は失敗1回、まあまあ1回。
失敗は水の量を間違えてゆるゆるになってしまったもの。 まあまあのできは、かたちとしては良かったのですが、なぜか粉っぽくなってしまいました。
まだまだ、研究の日々です。

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冬のひなたぼっこ

Pc310007冬になると部屋の奥まで陽がさしてきます。
夏にはたっぷりと茂っていた庭の樹々の葉もすっかり落ちて、いまは陽の光を集めてくれています。

陽の光で暖かくなった床にねころんで、ぼんやりするのがすきです。
葉を落としたクヌギやケヤキの枝の影絵のあいだをシジュウカラたちがかくれんぼをしながら遊んでいます。

12年をちょっとすぎた床板。 

ヒノキの台形集成材はむくの板とはまたちがった風合いを見せています。 細い材を張り合わせて板にしているので、それぞれの材の性格によって歳のとりかたがちがいます。
ちょっと柔らかいところだった材は、木目が浮き上がってやわらかい表情をだしています。
堅いところだった材は、時を重ねるにつれてきっぱりとした輝きをしています。

床板にはこれまでの日々が染み込んでいます。 きょうの冬のひとときの時間も柔らかい光に変えて木目に映し込んでいます。

柱時計のカッチンコッチンという音。
遠くで吠えている犬の声が聞こえています。

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焚き木ひろい

Img_0349日本海上を低気圧が発達しながら通過した。
一日じゅう大風が吹いた。

風がおさまった後のワンコの散歩は薪拾い。
一晩じゅう木々を踊らせた大風は、弱って枯れた枝を払い落としてくれる。
考えようによっては、これから若葉を茂らそうという木にとっては、さっぱりしたのかもしれない。

さんぽのついでに、地面に落ちた小枝を集めて回る。
家に帰って適当な長さにパキパキ折る。 枯れた小枝はちょうどいい焚付けになる。

ときどき生木も落ちている。 これは焚付けにはちょっと不向き。
区別は簡単、少ししなっとしているのと、芽がついていること。 
きっと風が強すぎて折れてしまったのだろう。
同じ生木でも桜の枝は木肌がきれいなので拾ってきてしまった。

弱まった風にゆっくりと枝をゆすっている木を見ていると、ちょっと疲れたよと言っているようだった。

春分の日の散歩。

5月に薪ストーブを焚く 山椒の芽の佃煮でもつくろうかと

P7060063_2 ここ数日肌寒いので薪ストーブを焚きました。
真冬の寒いときには石油ストーブなどの、なんと言うか、ストレートな温かさがうれしいですけれど、今時分の肌寒さには薪ストーブのほんわかとした温かさがここちよいです。 それに、部屋の中の湿気が飛んでさらっとするような気がします。

せっかく薪ストーブを焚いたのだから、なにか煮込み物でもしようかと考えました。
土手に植えてある山椒が芽をつけているので、山椒の芽の佃煮でもつくろうか。
さっそく土手に植えてある山椒を摘んできました。

本棚から立原潮さんの”料理と器 立原正秋の世界”という本をひっぱりだします。
この本は立原正秋さんの息子さんであり料理人である立原潮さんが、父のかおりと題して立原正秋さんの好んだ料理を紹介した本です。

蕗、山椒、鯵、茄子、大根、粕汁、はては牛の筋やレバー料理まで。 四季それぞれに、旬の料理とそれにまつわる立原正秋さんの思いで、その料理のつくり方がエッセイのようにまとめられています。 それぞれのページには、素敵な器に盛られた料理の写真が添えられていて、立原正秋さんの飾らない、それでいてつきつめられた、うつくしさとおいしさの世界が広がっています。

この本がすきで、季節ごとにパラパラとめくっては旬の食材をえらび、料理の方法を読んでためしてみます。 この本の良さは、料理のつくり方がレシピのように詳しく書いてないこと。 エッセイの中で物語のように語られているていどなので、じぶんで想像しながら味付けをきめていきくことになります。

料理はプログラムのようにつくるよりも、想像をふくらませながらつくったほうがたのしい。

さて、山椒の芽の佃煮は、
読むと、日陰で二日三日干した後に、...と書かれています。
しかたないので、竹ざるにひろげて干すことにしました。  薪ストーブでの煮込みはおあづけです。

薪ストーブをつかったおすすめの料理をひとつ。

なんのことはない、ホットケーキです。
普通にフライパンで焼くだけです。 けれども、一度やってみてください。
熱が均一にかかるので、それはそれはうつくしく、こんがりと焼けます。

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焚き木ひろい2

薪ストーブの焚き方(火の付け方)っていろいろあると思いますけれど、せっかくだから化学系の着火剤ではなくて、自然のものを使いたいですよね。  我が家で焚きつけに使っている小枝集めの様子をまとめます。

木々の葉が落ちるこの季節、強い風が吹く日があります。

そんな日には、また焚き木拾いの時期だなぁと思いだして、

週末に落葉樹のある公園や並木道に焚き木拾いに行きます。

公園の地面には風に吹かれて折れた小枝が落ちています。  これを拾ってきて焚き木にするわけです。

太い枝は腐ったりして弱っていたところが風で折れたもの。   ぼそぼそで焚きつけには適しません。

それに、あまり太い枝を拾ってくると、後がタイヘンです。

Pb140010 一番太いところでも、せいぜい自分の親指くらいの太さの枝ぶりのものを選んで拾い集めます。

その程度の太さなら、道具を使わなくても、両手やひざを使って折ることができるからです。

それくらいの小枝だと、たいてい先っぽのほうは、楊枝くらいの小枝までついています。

日向ぼっこしながら集めて、束にまとめて持って帰ります。

ひもを持って行くと便利です。

家に帰ったら、ぽきぽき折っていきます。  長さはストーブの扉幅の7割程度に。

あまり短くすると焚きつけを積むときに隙間を作れません。  扉幅いっぱいだと入れるときに引っかかりやすくて不便です。

初めの1本は寸法をきちんと測って折ります。  それを手本として取っておけば、あとはそれに合わせて適当に折っていけば大丈夫です。

Pb140011 こうして、秋ののどかな天気の日に、家族でぽきぽきと小枝を折ります。

先っちょまでついている枝だと、自然といくつかの太さの焚き木が準備できます。

それぞれの太さを大まかに分けてカゴにためておけば、焚きつけの時に便利です。

この焚き木拾い。

春から秋の葉をつけている時期には、当然葉っぱがついているし、水も吸い上げているので、焚きつけには適しません。

真冬の強い風の日の後にも落ちますけれど、多くは秋口のこの時期に落ちてしまうと思います。

そう考えると、葉が落ち始めた今の時期が旬のストーブ仕事なのかもしれません。

木というのは折れたところや、剪定された幹の切り口の周りなどから、春先にたくさんの小枝を伸ばします。

春から夏にかけて、そうした小枝から芽を出し葉をつけて、大きな枝に育とうと競いあっています。

折れた枝を見ると、虫に食われたところから折れていたり、元気がなくてぼそぼそとした触感のものもあります。

秋の強風は弱い枝を吹き落としてくれて、樹をすっきりさせてくれる働きがあるのでしょうね。

それを、ひとがありがたく頂戴して使う。 おまけに焚きつけに使いやすいように、大中小の太さのセットで落としていただける。

ストーブって自然の循環のひとつのような気がしてきます。

ついでに言うと、スギの木にも目星をつけておいて、杉っ葉も拾ってきます。  杉っ葉は脂分を含んでいるので着火に最適です。 杉の葉に火をつけるとパリパリと燃え上がり、その後に、火をつける前の姿そのままの、真っ白な杉の葉が残ります。 ちょっと幻想的な白い杉の葉です。

杉っ葉も親指くらいの太さの枝ごと拾えれば、それ1本だけでもう立派な焚き木になります。

杉っ葉を拾うときには、手袋を用意していってトゲトゲに注意してください。

薪小屋の作り方 - ひとつの提案 -

日曜大工をほとんどせずに、薪運びも簡単な、薪置場を作る方法をご紹介します。
自分自身やご近所さんのやり方からおもいつきました。

薪小屋の作り方を探して、このブログを訪ねてくださる人がたくさんいます。

ひと冬にたくさんの薪を焚く人は大きなしっかりした薪小屋が必要になります。
薪がきっちりと積み込まれた薪小屋はうつくしいですね。

ここでは、薪ストーブはときどき楽しむ程度、薪小屋の外観にはこだわらない。 
手間のかかる日曜大工をできるだけせずに薪小屋をつくりたいという人向けに、ひとつの案をご紹介します。

その方法は、
カーポートを屋根にして、
採集コンテナ(果実の収穫コンテナ)で薪を積み上げる方法です。

・下記のようなカーポートをDIY店などから買ってきます。 
 小規模なら自転車置場でもいいです。  
 据え付けもやってくれるお店もあるようですね。

・そこに薪を入れた採集コンテナを積み上げるのです。

なぜこの方法が楽かといいますと、
小屋つくりはしっかりした柱と屋根を作るのが大変です。 おまけに薪小屋は横長の屋根が必要です。 
出来合いのカーポートや自転車置場なら簡単にそれが実現できます。
(日曜大工はけっこう大変...)

つぎに、薪の積み上げについてです。
薪を積み上げるには両端が崩れないように柱や壁があった方がいいです。
ご近所さんはカーポートの両脇に自分で柱を立てて、薪の崩れ止めにしています。

ここで、採集コンテナ(果実の収穫コンテナ)を使います。

幅50cmの大きさを使うと大抵の薪(40cm)がすっぽり入ります。
通気性も良いので積み上げておけば乾燥します。
コンテナで保管しておくと、そのまま運ぶこともできます。
薪の太さや樹種にもよりますが、いっぱいに入れても一人で運べます。

下の写真のようなコンテナ用木箱を作っておけば、部屋の中でのみてくれも良くなります。
(2×4材を組んで作りました。底にキャスターを取り付けて移動出来るようにしています)

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悩みどころは、自転車置場と採集コンテナの費用ですね。

個人的な感じでは、それなりの強度をもった小屋を作るとなると、材料費と大工道具費に、作る手間ひまをくわえると同じ程度の費用になるのではないかとおもいます。

我が家では薪小屋では薪をそのまま積み込んでいて、ベランダでの一時置きに採集コンテナをつかっています。 

薪小屋からベランダへ採集コンテナで運んで行って、そのまま積み上げておいて、必要な分だけ室内に置いています。

焚き付け用の小枝や杉っ葉などもいっしょに入れて運べるのでなかなか便利です。

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薪ストーブの前

わんこ達も薪ストーブの暖かさが判っている。
石油ファンヒーターの前ではごろ寝しない。
Img_4707_2
薪ストーブのまえでごろ寝している犬たちをなでてやると、
毛の下の地肌がほのかに熱い。

ちょうど焚き火にあたっていると服を通して熱が伝わって、肌が痛熱く感じるのとおなじ。
石油ファンヒーターやエアコンではこうはいかない。

ストーブの火をみつめながら、わんこの背中を掻いてあげる。
ひともわんこも至福の時です。

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